Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

セリ科

ムカゴニンジン Sium ninsi

湿地や水辺に育つセリ科の植物。 つる植物のようにひょろひょろとしています。ここに生えていることに気づいたのは最近で、ようやく花を咲かせてきたようですが、どうにも届かない位置に生えているので、綺麗に撮ることもできなければ詳細な様子もいまひとつ…

ノダケ Angelica decursiva

林の縁の草地に見かけるセリ科の植物。 やや湿り気があるところを好むようで、ここも林縁の斜面から水が染み出ているような場所。 今回見かけたものは道路側に光を求める形でほぼ真横に伸びています。まっすぐ伸びたなら人の背丈くらいはあるかもと思います…

ミツバ Cryptotaenia canadensis ssp. japonica

林内などに見られるセリ科の植物で、食用としても栽培されます。 本来は一か月ほど前に花を見られていたはずですが、草刈りのタイミングの問題で今年は今頃になって見かけるようになりました。 目を凝らして見ないとつい素通りしてしまうような小さな花です…

ヤブジラミ Torilis japonica

道端の草地に見かけるセリ科の花。 似た花のオヤブジラミより一か月くらいあとに見かけるようになります。 草丈は一般的には7,80cmくらいまでとされていますが、ここのものは普通に100cm超えているものばかりで、150cmくらいのものもありま…

ハマボウフウ Oxalis debilis ssp. corymbosa

海岸の砂浜に咲くセリ科の花。白い花は遠くからでもよく目立ちます。 花弁が内側に巻いています。 小花序の径は2cmほど。 全体の花序の径は12cmくらいでした。 複散形花序で白い軟毛が密生しています。 葉は3回3出羽状複葉。(一般的には1~2回と…

ハナウド Heracleum sphondylium var. nipponicum

河川の近い林の縁で見かけたセリ科の花。写真のものは草丈120cmくらいかなと思いますが、近づけないもっと奥の方には人の背丈ほどのものもありました。 セリ科らしい複散形花序。花序全体で見た直径は16cmくらいかもう少しありました。 一つの小花序…

オヤブジラミ Torilis scabra

林の縁や、草むらなどで見かけるセリ科の花。 (2016年5月中旬) これは昨年の写真ですが、花弁5枚でうっすら紅紫色を帯び、雄しべが5本あります。雌しべの柱頭ははっきり見えませんが2つあるようです。 花径は2~3mm程度。 花序は複散形花序。…

ヤブニンジン Osmorhiza aristata

林の中などで見られるセリ科の花。 名前の由来は、葉がニンジンに似ていることから。 花には花柱2と雄しべ5を持つ両性花と、花柱が退化した雄花があり、外側に咲く子房を持つものが両性花。 雄花は中心に咲きますが、この写真でみると雄花は遅れて咲くのか…

ハマゼリ Cnidium japonicum

海岸の岩場に咲く小さな花。セリ科の花は肉眼には小さいけれど、写真に撮ると可愛らしいことが多い気がします。内側にカールした花弁に紫色の葯がいい感じ。 小さいですが複散形花序で総苞と小総苞があります。 岩の隙間に生えている様子。白っぽい部分が咲…

アシタバ Angelica keiskei

海岸に育つセリ科の花、というより野菜として有名。 セリ科らしく複散形花序ですが、総苞はないようです。そこに合わせてないのでわかりづらいですが小総苞はあります。 花色的には目立たない花ですが、花序が大きいので存在感があります。 茎も非常に太く、…

ノラニンジン Daucus carota ssp. carota

道端に咲くセリ科の花でニンジンの原種とも、栽培種が野生化したものとも言われているようです。 花はとても美しく、Queen Anne's Lace(アン女王のレース)と英語では呼ばれたりもするようです。その由来とも関連するのですが、花の集まりの中心にポツリと…

セリ Oenanthe javanica

春の七草の一つ。湿地や畦など湿り気のある場所に生えます。 花はセリ科に多い形で、複散形花序。細い小総苞片(小花序の下のもの)が写真でも見えますが、総苞片はないようです。 葉は1~2回3出羽状複葉。 4つの稜があり、角ばった茎をしています。確認…